防水工事で欠かすことのできないのがシーリング防水です。
シーリング防水の工事は、外壁ボードの繋ぎ目やサッシ周りなどの隙間を埋め、雨水などの侵入を防ぐことを目的としています。
シーリング防水が行われるようになったのは昭和30年代で、当時はコーキング防水と呼ばれていました。
このコーキング防水は、シーリングの種類の一つで当時多く使用されていたコーキングを多く使用していたためと考えられており、現在ではシーリング工事での防水が定着しています。
建物が劣化してしまう一番の原因は雨水などの侵入で、塗装の剥がれや建材の劣化に繋がります。
雨水の浸入を防いで建物を長持ちさせるためにもシーリング防水の工事は重要です。
シーリング防水の目的は、雨水の浸入を防ぐのが第一ですが、他にも室内に外気が入りこまないようにして、快適に過ごせるようにする効果もあります。
また、外壁などは、温度差によって伸縮しますし、地震の揺れや暴風にも耐えられるよう、隙間を開けて取りつけます。
シーリングは弾力性があるので、外壁の隙間をシーリングで埋めることで伸縮や揺れを吸収し、建物を守る働きもあります。
シーリング防水に使用されるシーリング剤は、環境によって違いはありますが、一度防水工事をしたら永久的に使用できるというものではありません。
紫外線や雨風などの影響によって、硬化やひび割れ、縮みなどの劣化が起こります。
一般的に、5年程度経過した頃かられ化かが始まると言われていますので、定期的にメンテナンスすると建物も長持ちさせることができるでしょう。
シーリング防水した部分の劣化は、雨漏りやひび割れの原因にもなるので、少しくらいなら大丈夫と思わず、気になる部分を見つけた時には、業者に相談することをおすすめします。
シーリング材には複数の種類があり、適材適所での使用が求められます。
シーリング防水の工事を行う時には、信頼できる業者に依頼することも大切です。